ダンススクールCOLORIDOでは現在ZOOMを使ってオンラインでダンスレッスンを提供しておりますが、
Zoomでダンスレッスンをする際に気をつけておくべき点がいくつかあります。
最適な方法を見つけるまでに色々試してみたので、
自分の備忘録と、今後Zoomでダンスレッスンを始める方がいたらお役に立てるように
気をつけるべき点をまとめてみました。
基本的なZoomの使い方(ダウンロードの仕方や基本操作)は他にもたくさん解説しているブログがあるので
そちらを参考にしていただければと思います。
ここではダンスレッスンに特化した注意点を書いていきたいと思います。
-目次-
①レッスンが始まったら先生以外の音声をミュートする
②サインランゲージを決めておく
③画面の方を向いて動くときは左右を反転して動く
④先生の右足、左足をわかりやすくする
⑤レッスンの際の服装は背景と同化しない色を
⑥グループレッスンの時は先生の画面をスッポットライトビデオに設定します
⑦必ず途中で質問がないか確認をいれる
⑧音楽と動きはほぼ同時に相手に届きます
⑨雑音抑制の無効化とオリジナルサウンドをオンにする←1番大事なので別記事で
⑩広角レンズを装着する(推奨)
①レッスンが始まったら先生以外の音声をミュートする
Zoomを使ったことがある方は既にご存知だと思いますが、Zoomで複数の方が同時に声を発生すると
一人の声だけ聞き取れて、それ以外の方の声が小さくなります。
先生が説明をしているときや音楽をかけている時に、他の参加者の皆さんが声を発したり、雑音が入ると
その方の音声が入り、先生の声や音楽が途切れてしまい他の参加者さんに届きづらくなります。
そのため、レッスンが始まったら先生以外の参加者の皆さんをミュートすることをお勧めします。
②サインランゲージを決めておく
参加者の皆さんの音声をミュートする前に、サインランゲージを決めておくことをお勧めします。
例えば、先生の問いかけにたいし、OKだっだら頭の上で大きな○を両手で作る。
ダメだったら、胸の前で大きなバッテン
質問があるときはカメラに向かって手の平をみせる!
もう一度お願い!
音量を上げて、指を上に向ける
音量を下げて、指をしたに向ける
などです。
レッスン前の待ち時間などにみんなでサインランゲージの練習をするのも楽しいです^^
*こちらMio Alexander先生がオンラインコングレスの時に使っていて、
とってもわかりやすいな〜と思いました♡
Mio先生はアメリカから帰国後、地元をサルサで盛り上げようと活動されているスーパーダンサーです。
気になった方はぜひMio 山陰サルサをチェックしてみてくださいね!Mio先生のダンス、本当にかっこいいです!
③画面の方を向いて動くときは左右を反転して動く
画面の方を向いて例を見せたり、生徒さんと一緒に動くときは、実際に生徒さんにやって欲しい動きと
左右反対の動きをします。
例えば生徒さんに右手を上げて欲しいときは、
「はい、右手あげる〜〜!!!」と言いながら
実際は自分の左手をあげます。
実際にリアルのレッスンの時も、生徒さんの方を向いて踊るときはこんな風にミラーで動いていますが、
Zoomの時はいつも以上により意識をして行っています。
フィットネス系のインストラクターの方は慣れているかと思いますが、慣れていないと
右と左の脳内変換が結構大変です。
指示を出している方と逆の足や手を動かすのがポイントです。
サルサやブラジリアンズークやキゾンバのベーシックステップを踏む時は対面でミラーだと逆に生徒さんも
混乱するといった声もあるので画面に背を向けて、
生徒さんと同じ向きになるように動くことが多いです。
④先生の右足、左足をわかりやすくする
③に少し通じる部分になりますが、レッスンの時に左右柄の違うパンツを履いたり、
片足だけレッグウォーマーをつけたり、片足だけ足をめくるなどしておくと
生徒さんが先生が左右どちらの足を動かしているのかわかりやすいという意見がありました。
⑤レッスンの際の服装は背景と同化しない色を
例えば白い壁の部屋でレッスンをする時に白い服はさけます。
壁と同化しない明るい色の服が見ていてわかりやすいとのことです。
また、できるだけ体にピタッとくる服装ですと動きが分かりやすく、画面上からでも先生の動きが伝わりやすいです。(リアルなレッスンでも同様ですね)
また、昼間のレッスンは逆光になってしまうと見づらいので、カーテンをしめて照明をつけるか
カメラを置く位置を工夫してみやすい明るさに調整すると良いかと思います。
⑥グループレッスンの時は先生の画面をスッポットライトビデオに設定します
プライベートレッスンの際はあまり気にする必要がないですが、グループレッスンの時は先生の画面を
スポットライトビデオに設定することで
生徒さんたちには先生の画面が大きくうつり見やすくなります。
◆スポットライトビデオの設定方法
1. 画面上部で、スポットライトを当てる参加者のビデオにカーソルを合わせて、…をクリックします。
2. メニューから [スポットライトビデオ] を選択します。
先生の画面が皆さんに大きく表示されます。
スポットライトビデオを設定後、先生のパソコン自体ではギャラリービューに切り替えると
生徒さんの様子が見えるため、レッスン中に皆さんの動きを確認し
フィードバックすることができます。
パソコンの場合は右上の方にギャラリービューのボタンがあるので、そこを押下すると
先生の画面上は↓このような画面になります。
◆スポットライトビデオのキャンセル
レッスン後、雑談などをする時はスポットライトをキャンセルすると話している方に自動でスポットが
当たるので生徒さん同士が顔を見ながら会話を楽しむことができます。
⑦必ず途中で質問がないか確認をいれる
レッスンをミュートで行っているため、必ず要所要所で質問がないか確認をしてあげてください。
レッスンの終わりにも質問タイムを設けると途中で聞けなかったことを聞いてくださる方もいて、
質問が活発になります。
⑧音楽と動きはほぼ同時に相手に届きます
色々な方法でテストしましたが、よっぽどインターネットの環境が悪くない限り、
こちら側の音と、動作はほぼ同時に生徒さんに届きます。
ですが、先生側で流した音を受け取ってそれに合わせて生徒さんが踊ると、
先生のパソコンに映る映像では生徒さんの動きにラグがあります。
なので、生徒さんの動きを音に合わせて確認したい時はどうしても音に動きが遅れてしまい、確認が難しいです。
対策としましては、プライベートレッスンの場合は生徒さん側で音楽をかけてもらうのをお勧めします。
グループレッスンの際は、もう一台別の端末からZoomにログインしておいて(ハウリングしないようマイクはミュートしておく)
そちらから聞こえてくる音に合わせて生徒さんの動きをチェックするという方法もあるようです。
⑨雑音抑制の無効化とオリジナルサウンドをオンにする
一番大事な設定なのですが、長くなったので、別の記事に詳細を書きました。
この設定をすると先生の声と音楽がバランスよく生徒さんに届き、音楽をかけると先生の声が
聞こえなくなったり、先生が話すと音楽がプツプツ途切れるといった不具合が生じなくなります。
⑩広角レンズを装着する(推奨)
お部屋が狭くて、家の中でオンラインレッスンをするのが大変という方にお勧めなのが
スマートフォン用の広角レンズです。(パソコンやタブレットにも装着できます)
下記の写真は同じ位置立った状態で撮影をしたのですが、広角レンズをつけたものとそうでないもので
こんなにも写りが変わります。
広角レンズをつけると狭い部屋でも全身を移すことができるので生徒さんが全身の動きを見ることができます。
<通常のパソコンのレンズ>
<パソコンに広角レンズをつけた場合>
生徒さんもご自分の部屋でレッスンを受けている方が多く、全身がカメラに映らないことが多かったので
広角レンズをお勧めしたところ、みなさんの全身の動きがわかるようになり指導する際にもとても役立っています。
私はこちらの広角レンズを購入しましたが、他にも色々ありますのでみてみてくださいね。
※広角レンズの件は燃焼系ズークの主催者Ryoくんに教えて頂きました!
◆おまけ◆
ここからは個人的な意見ですが、
グループレッスンのテーマはできるだけ絞ることをお勧めします。
私はペアダンスが専門ということもあり、オンラインではできることが限られてしまいます。
相手がいてこそのペアダンスなのでそこは仕方がありません。
一人でも練習できる内容や家にある道具を使ってできる練習など工夫をしながらレッスンをしていますが、
レッスン内容やテーマは事前にお知らせし、どのようなことを教えてもらえるのか、
対象レベル、目的、リーダー向け/フォロワー向け、もしくはその両方なのか等を明確にしておくと
教えやすいですし、参加者の皆様も満足してくださる可能性が高いです。
また、Zoomのレッスンはライブレッスンになります。
リアルタイムで生徒さんと繋がり生徒さんの反応を見ながら、お互いにフィードバックをしながらレッスンが
できるのが利点ですが、タイミングが合わないと参加できないデメリットもあります。
動画配信(事前に録画した動画を配信し、各自好きなタイミングで見てもらうスタイル)とうまく使い分けながら
メリット・デメリットを考慮したレッスンをすると良さそうです。
個人的には不特定多数に発信する場合は動画配信、少人数性で双方向のコミュニケーションをとりながらやっていくレッスンはZoomと使い分けています。
また、Zoomの有料会員ですとレッスンを録画できるので、なるべく録画をして
後から自分のレッスンを見直すようにしています。
そうすると、自分のレッスンを受講生の目線で受けれるので、改善点が見つかります。
普段のリアルなレッスンでは自分のレッスンを受けれることはないので、これもとても勉強になっています。