私がBrazilian Zoukを始めたのがたしか2010年、
約9年程前なのですが、この9年の間にブラジリアンズークはびっくりするほど変わりました。
最近ブラジリアンズークを始めた方は昔のズークを知らない人も多いのではないか?
なんてふと思ったのと、
自分的に振り返りをしたかったので少しまとめてみました。
まず、私がブラジリアンズークを始めた頃はこんな感じで踊っていました。
当時参考にしていた動画
今のブラジリアンズークを踊る方からするとびっくりするような踊り方だと思います。
首痛めるよ〜〜!腰痛めるよ〜〜!と心配になってしまうような踊り方(> <;)
でも一方でブラジリアンズークがランバダから発展したのが解るように思います。
(この後からSafe Zoukといった概念が注目されるようになり、ワークショップの中でも身体を痛めない安全な体の使い方、リードの仕方を必ず先生達が伝えてくれるようになりましたが、私がブラジリアンズークを始めた初期の頃は今振り返ると私もかなり危ない踊り方をしていました^^;)
話を少し戻しますが、今日のRio StyleのブラジリアンズークはJaime Arôxaのスクールで
Adilio PortoとRenata Peçanhaがメインに他の様々な先生達とDevelopしたと言われています。
↑すっごく画質悪いけれどAdilioとRenataの動画、すっごく解りづらいけれど私が始めた時の
Brazilian Zoukはまさにこんな感じの印象!
Jaime Arôxaの動画も!
下記は私が始めた2010頃から2012年頃までの動画ですが、RenataとJorgeのもの。
師匠のYamato先生がよくRenata達の動画をシェアしてくれていたので当時彼らの動画をたくさん見ていました!
Renata& Jorge
Renataの動きはyamato先生の言葉を借りると大陸的
とても大きく、ずっしりとしていて躍動感があります。
私の中で元祖ブラジリアンズークの動きは断然Renataです。
この動きを目指して日々練習をしていました。
ただ、今だから言うと、その前に4年ほど既にサルサを踊っていた私。
サルサの動きはとても洗練されていて美しいけれど、ブラジリアンズークの動きは
かなりワイルドな印象を受けました。
ブラジリアンズークを踊るのは楽しかったけれど
当時動画を見て、「ブラジリアンズーク、綺麗♡素敵♡」「こんな風に踊りたい♡」
と心ときめく踊り方をする人が実はいませんでした。
では、なぜ続けていたかと言うと音楽が好きだったのと
遠心力や重力を感じて踊るブラジリアンズークが面白かったのと
yamato先生のレッスンが毎回すごく楽しかったから。
そして、ブラジリアンズークの動きって本当に難しくて、
なんどやっても、できなくて、できなくて、悔しくて、
いつかできるようになりたい!そんな気持ちで続けていました(どM精神^^;)
そんな私が初めて、ズーク美しい♡と息を飲んだのがこの動画でした。
2013年の動画です。
ズーク界にこの動画のファンは多いと思います。
残念ながら既にペアは解消してしまっていますが、XandyとEvelyn。
Xandyのジェントルで流れるようなリード、Evelynの美しく無駄のない動き、
スパイラルなエネルギーの流れに乗ってのびのびと気持ちよさそうに踊る二人。
何よりも二人の呼吸がぴったりで、まるで二人の息づかいが聞こえてきそうで、
こんな風に踊りたい!と初めて心から思いました♡
(Zouk始めてから理想のズークに出会うまでにまさに3年もかかった^^;)
この二人の動画をきっかけにズークのコンタクトに対してもより興味を持ちました。
ちなみに少し話がずれますが、私がズークを始めてすぐの頃からKadu & LarrisaもBrazilian Zoukの動画で
よくyoutube上でお見かけしました。
正直当時は二人のダンスはBrazilian Zoukにしては小綺麗すぎてあまり大陸っぽさを感じず、
Salsaの方がブラジリアンズークに移行したのかな?なんて言う印象を始めは持ちました。(失礼)
Larrisaの動きが美しく整いすぎていて、それまでRenataの動きを見てZoukを勉強していた私にとっては
なんだか腑に落ちませんでした。
それと二人はデモではなく、パフォーマンスの動画が上がっていることが多かったので、
ソーシャルが好きな私としてはリフトやトリックの多い二人のパフォーマンスはあまりしっくりきませんでした。
(この動画、今の二人からすると十分ワイルドだけれど、当時の私はこれでもズークにしては綺麗目すぎるとかんじました。あくまでもかなり個人的な主観です。)
(2009年頃の二人の即興)
その後初めてZOUK SEAで二人のレッスンを受けてLarissaのすごく細かいテクニックととても賢い教え方に
ファンになり、それまでの二人に対する先入観が払拭されました(> <;)
さて、話を戻して、
XandyとEvelynのあと、私が次に感銘を受けたのはこの二人です。
Dadinho & Aline
この二人も残念ながらペアを解消してしまっていますが、初めて二人の動画を見たとき、
Xandy達と同じくらい衝撃を受けました!
なんてカッコイイズークなんだ!
私はもともとHip hopあがり、当時はまだ20代だったこともあり、
彼らの斬新でかっこいいスタイルに大興奮!
こんなズークだったら若い世代の方に受け入れられるのでは!?とワクワクしたのを覚えています。
その後、2014年に幸いにも彼らのワークショップをシンガポールで受けれる機会がありました。
この時彼らは自分たちのスタイルをZouk R&Bと呼んでいたのですが、
二人ともミュージカリティーが半端なく、生で見る二人のダンスはもはや神業!
すっかり二人の大ファンになりました。
アジアではズーク先進国のマレーシアやシンガポール、若い世代のズーカーも多く
彼らはすごく人気でした!
教え方も素晴らしく、レッスン前や後も熱心に生徒さんの質問に答えてくれたり
プライベートレッスンを受けた際のDadinhoのとても紳士な対応にとても感動したのを覚えています。
その次に感銘を受けたのが
皆さまご存知の
Bruno と Eglantine
こちらも実は2013年の動画なのですが、この動画を初めて見たとき、
Xandy達やDadinho達と違うレベルの衝撃が走りました。
なんなんだ!このかっこいい踊りは!
でも、正直これはBrazilian Zoukとは呼べない。
とその時思ったのが正直な感想です。
それまでのブラジリアンズークとあまりに違いすぎて、
当時の(若かりし頃の)自分にはすごく好みの踊りで、興奮したのと同時に、
こんなの私の知っているBrazilian Zoukじゃない。
かっこいいけれどここまでいくともはや別ジャンルなのでは?
そんなちょっと寂しい気持ちを心のどこかで感じました。
(最初の大陸的なズークからするとかなり洗練されたと言うか、ステップの踏み方からして違いすぎる)
そして、今でこそBrunoの大ファンな私ですが、
この動画を見たときにBrunoの印象は薄く、何と言ってもEglantineの存在感、色気、
子猫ちゃんのような動きに釘付けでした。
あまりに音ハメもぴったりで、当時の私はこれが即興だなんて信じられない。
振り付けしていたに違いない!なんて疑う気持ちもありました(笑) (ごめんなさい^^;)
二人は一躍ズーク界のスターに。
私はEglantineとペアを解消した直後の2015年に初めてBrunoのワークショップを受けたのですが、
そこで一気にBrunoの大ファンになりました。
今まで受けた先生の中で一番説明が細かかったです。
一緒に日本から参加していた仲間には「おしゃべりBrunoちゃん」とあだ名をつけられたくらい
本当によく喋るのですが、マニアックすぎて聞いていて飽きない。
彼はブラジリアンズークをすごく勉強していたのは言うまでもないのですが、
それ以外にも解剖学、心理学、音楽などについてとても深く勉強されていました。
Brazilian Zoukを踊って怪我をしないように、身体の専門家とズークの動きを全部一個一個検証し、
どうやったらより安全にリードできるか研究したといっていました。
ダンスを教えるために生徒さんの気持ちがわかるように心理学も学び、
ミュージカリティーを鍛えるために音楽の成り立ちについて学んでいました。
ミュージカリティーのクラスの際に、彼の言うことに疑いを持った生徒さんが
今あなたの知らない全く初めて聴く曲をかけても曲に合わせて踊れる?と質問し
じゃー、やってみようか?と言うことで
Brunoが絶対聞いたこともない曲を質問者さんが選んでかけて(その方の国のローカルな曲)
それに合わせてBrunoが完璧に音ハメをして踊ってみせてその場にいたみんなを驚かせていました。
この頃からやっと頭でっかちな私の中でBrazilian Zoukはこうあるべき!といった
変な拘りがなくなりました。
私はサルサもバチャータもキゾンバもそれぞれのダンスの特徴や元の形を重んじるタイプで
どんどんフュージョンされていく世の中の傾向を見ると寂しく感じることが時々あります。
でもブラジリアンズークに関しては、そもそもずっと進化し続けてきているダンスで
音楽の自由度が高いがゆえに、他のダンスに比べてびっくりするくらい早く
どんどん変わっていって当たり前なのかな。という風に思うようになりました。
そこからは、ブラジリアンズークは本当に様々なスタイルがあるし、
色々な楽しみ方があり、そして毎年どんどん進化し続けていっているけれど
寂しく思うことはなくなり、その変化を一緒に楽しめるようになってきました。
だからこそ毎年他のダンス以上に学び続けていないとすぐに流行においていかれてしまうダンスでもあるように思います。
これからもどんな風に進化を遂げていくのか楽しみです。
長くなったけれど、おまけにもう少し
ここからはさらっと!
Brazilian Zouk界にカウンターバランスをここまで流行らせたのはやっぱりこの二人の影響でしょう!
Carlos & Fernanda
二人はいっつもニコニコ笑って踊っていて本当に可愛い。
Fernandaは妖精さんみたいだな〜といつも思います。
二人オリジナルな動きもいっぱいあって、ズークの流行りの動きを生むのが上手なペアのイメージ
近年で一番衝撃を受けたのはこちら。
初めてBrendaを知ったのがこちらの動画だったように思います。
すごく恥ずかしそうにしている可愛い女の子。
そこからBrunoが緊張を解きほぐすような感じで少しずつ
丁寧に丁寧に、優しく優しくリードしていき、彼の繊細なリードにこれまた繊細に答えるブレンダ。
キュンキュンしてしまいました。
この後二人は何回もコラボしてますが、二人の動画どれも大好きです!
こちらのBrunoと先にあげたEglantineと踊っているBrunoは同一人物とは思えません(笑)
そして今回載せきれなかったのですが、奥様のRaizaととても幸せそうに踊っているBrunoも大好きです!
そしてもちろんAnderson & Brendaのペアも大好きで素敵な動画がいっぱいあります!
(今回は割愛)
おまけのおまけ
今回の動画のまとめ記事を書いていて発見しました。
最近のAdilio様、
やっぱりAdilioらしい動きも残しつつ、時代の流れにあったズークに進化しているな〜と感じました。
こんな感じでさらっと振り返るつもりが長くなってしまいました。
でも、素晴らしいBrazilian Zoukのダンサーさんは本当にたくさんいて、
ここに紹介しきれなかった方のが多いです。
あと、昔よくみていた動画、なかなか検索できなくて、探しきれていないです。
あくまでも個人的な主観で、私がその時、その時に衝撃を受けたり
感銘を受けて印象に残っている動画の紹介でした。
(多分みなさんそれぞれ感銘を受けた動画っていっぱいあると思うからこう言うのを語り合う会もやってみたい^^)
ちなみにBrazilian Zoukは90年代中旬にFrench Caribbean のZouk音楽に
Lambadaのダンスを合わせて踊るようになりそこから発展しているのですが、
90年代中旬から私がBrazilian Zoukを始めるもっと前の踊り方はまたもっともっと違っていると思います。
*今回の記事ではLamba Zoukには触れていません。