ダンスワークショップの通訳について

投稿日: カテゴリー: BrazilianZoukKizomba

今日生徒さんからNanaさんの通訳がとってもわかりやすかった!
と褒められてちょっと嬉しかったです。

 

海外インストラクターさんが来た時に通訳を頼まれることが多いのですが、通訳をする時は結構いろいろなことに気をつけながらやっています。
実は私は帰国子女でもなければ海外在住経験もありません。
英語は日本の国内留学(踊り場)で覚えました。

 

なので、日本に私より英語ができる方はたくさんいるし、正直私はそんなに英語は得意じゃないです(難しい単語が出て来ると結構ひるみますw)。

でも、ここ数年通訳を褒められることも多くなって来て、

ダンスの通訳は自分なりに少しずつ自信が持てるようになってきました。

 

以下、通訳をする時に気をつけているポイントです。

 

①まずはやっぱり通訳に時間をかけないこと。
海外ダンサーのワークショップはやっぱり高いです。
みなさん高いお金を払って受けに来てくれるので、限られた時間の中でより多くを学んで欲しい。
そういった気持ちが前提にあります。
1時間という限られた時間のワークショップの中でもし通訳に時間がかかってしまったら。
もしかしたら本来学べるはずだった1時間の内容の半分しかできなくなってしまうなんてこともありえます。
通訳を正確に、でも手短に訳すこと。いつも頭に入れています。

 

ダンスの先生、特に教えるのが上手な先生ほど伝えたいことがたくさんあるから
とにかくよく話します(笑)
長〜い文章をずっと頭に記憶して、先生が話し終わった時に訳す。
というスタイルをとっていたこともありますが
最近はほぼ可能な限り同時通訳をするようにしています。
先生と同時に日本語をかぶせて話す、もしくは先生が息継ぎしている間にその前の内容をさっと訳す。というスタイル。

 

同時通訳だと先生が話し終わるタイミングでほぼ通訳し終わるので余分な時間がかからないし、長い文章を頭で記憶する必要がないため、あれ、さっきなんて言ってたっけな。。。なんてつまづくことが少なくなります。

 

レッスンはテンポも大事です。テンポ良く伝えないと、面白いポイントが面白く無くなったり、先生のテンポさえ乱すことになったり先生やクラス全体のエネルギーを下げてしまいます。

 

大事な話の時は邪魔しないでテンポよく話してもらった後で訳を伝えたりと臨機応変に使い分けたりもしています。

 

②正確に訳す
当たり前ですが、先生の言っていることを正しく訳して伝える。
例えば、間違った訳し方をしてしまった場合、間違った情報が日本のそのダンス界に広まってしまいます。
マイナーなダンスの通訳しているからこそ、特に気をつけているのですが。
ズークもキゾンバも日本ではまだマイナーなダンス。
そのダンスの歴史の話など重要な話も多かったり、新しい動きのトレンドなども海外から来る先生を通して日本に入って来ることも多いです。
私が訳し間違えると間違った歴史を伝えてしまうことになったり、新しい動きをみなさんが間違えて覚えてしまう、間違ったやり方をしてしまうなんてことも。。。
なので訳し間違いがないようできる限り細心の注意を払っています。

 

③必要に応じて情報を付け加える
これは多分私がズークとキゾンバのインストラクターをしているからできるポイントだと思うのですが、先生によってはもうこの話は知っているの前提って形で話を進めていくことがあり、
でも、参加者の方がポカーンとしていて、明らかに理解がついて来てなかったりすることも。その時は、
実はズークにはこういうフィロソフィーがあって、なので今日のこのルーティンのここの部分はそのフィロソフィーにかなっているんですよ。とか時間がある時に補足したり。
先生が、じゃ、ここからやるよ〜っとルーティンの途中からゆっくり説明を始めた時は、「男性右足体重、女性左足体重で、ここから始めますよ!」と瞬時に情報を付け加えたりしています(男性のどっち足、女性のどっち足、とか右手とか左手という情報は円になって教えていて、男性の向きがバラバラのクラスでは特に役立ちます)

 

④質問をする
③に似ていますが、明らかについてこれていない人がクラスにたくさんいる場合や、実際に通訳しながらクラスを受けていて先生の動きと生徒さんの多くが違う動きをしていたりしたら、わざとみんなの出来ていない部分を先生に質問します。
「先生、このタイミングの男性の右手の動きってどうなってますか?」とか、
みんなここでつまづいているけれど先生と組むともっとこういう風にリードされている感じがします。
と説明がもっと必要な部分を誘導的にきき出します。

 

⑤先生の訛りに慣れておく
ズークやキゾンバの先生は英語が母国語じゃない先生が多いので、先生によってはすごく訛っている方も多いです。先生の訛りに慣れていないとレッスン中なんども聞き返すことになってしまいます。
できたら、レッスン前にご飯をしたり、先生と一緒の時間を過ごしておくと、少しでもワークショップが円滑に行えます。

 

⑥先生の言い回しの癖をみつける
数時間や数日間に渡って同じ先生について通訳すると大体その先生の言い回しのパターンや大事にしているポイントや考えなどがわかって来るときがあります。
例えばこの言い回しをした後は必ず悪い例を見せる。とか
そういった言い回しのパターンに慣れておくと瞬時に通訳できたりします。
また先生の大事にしているポイントは何回も違う言い回しで出て来たり、違う場面で出て来たりするので、同じ先生について何個も別のワークショップを通訳するとだんだん点と点が線になってより理解が深まりより解りやすく通訳できます。

 

⑦事前にヒアリングできたらよりベター
ほとんどの場合、できないのですが、レッスン前に今日のレッスンでやる内容、伝えたい大事なポイント、歴史の話とかを聞き出せたら安心して通訳できます。

 

⑧勉強をしておく
⑦ができればやっぱりいいのですが、今までほとんど事前打ち合わせができた試しがないので、普段からやっぱりそのダンスについて勉強しておくと先生の話がすんなり入って来ます。
以前、WCSの通訳を一度やったことがあるのですが、全くもって通訳できませんでした。WCSの基本ステップや基本単語がわからなかったからです。
例えば英語がペラペラでもサルサを踊らない人だとCross body leadって言われても何かわからないと思います。でもサルサを踊る人なら英語を話せなくてもCross body leadは聞き取れます。
一つわからない単語が出て来ると意外と脳はそこでストップしちゃうようです。
え、何この単語わからない!?っとテンパってそこから先のセンテンスがうまく入ってこなくなっちゃいました。
英語ができることとそのジャンルの通訳ができることってイコールではないんだな。と思いました。

 

なので私も今の所ズークとキゾンバしか自信がないです。
(サルサも多分通訳できると思いますが、今までサルサの先生の通訳をする機会が意外となかったのでわかりません。)

 

ざっと挙げるとこんな感じですが、それでもやっぱり先生との相性もあり、

全然うまく訳せなかった。。。と凹むことも未だにしばしばあります。

 

でも、初めの頃に比べるとやっぱり格段に通訳の質が上がっていると自分でも感じます。

 

初めて通訳した時は、なんてヘタクソな通訳なんだ。。。参加者さんに申し訳ない。
と思いました。
でも苦手なこともそれが得意に感じれるようになるまでやり続ける。
やっぱり継続は力なり。

だと思います。

いつもやりながら改善して、より良い方法を見つけていく。
そんなことを気にかけています。

 

これから海外インストラクターがますますたくさん日本に来るようになると思いますが、

通訳って本当に大変で気を使う役割です。

どなたかのお役に立てればと思い私の気をつけているポイントを挙げてみました。


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